大阪府の教育問題について「正道の会」の取り組み
「正道の会」は、これまで地元である大阪府泉佐野市を中心に、地域に密着した活動を行ってきました。
特に、近年の教育環境の変化により、様々な問題を抱える学校の実情を目にし、その解決に向けた活動を行ってきました。
ただ、教育問題は市レベルだけでなく、大阪府や国の施策に大きく影響されます。
そこで、生の問題を近くで見ている地域から大阪府や国へ実情を訴えて行き、そして、本当に身になる解決策を、国、大阪府、泉佐野市の3者の協力体制で進め、明るい未来を子供たちのために残すため、提言を行って行きます。
以下、提言に向けた項目について、説明します。
(1)「正道の会」のこれまでの活動
(2)大阪府の現状
(3)大阪府の行政
(4)提言について
1.「正道の会」のこれまでの活動
(1)泉佐野市独自の取り組み
文部省の指導要領に基づき、小学校のプール整備など、本市の至らない環境について市に訴え、無党派議員ではありますが、市長・行政・議会のご賛同を得て環境整備に尽力してきました。
特に第二小学校と、もう一校にプールを整備し、年間授業数の倍増(移動時間の削減による)を実現しました。
(2)教育問題への取り組み
現在、本格的に教育内容の充実を政策にすべく、その研究・調査を進めております。
特に、子ども達のため、ソフト面の向上については、先生方の教務状況や労働環境について、実際の現場から問題点を洗い出し、解決に向けた議論を重ねているところです。
2.大阪府の現状
(1)教育問題
全国的な流れとして、近年の学力低下やグローバル人材の育成を目的に文部省指導要領の改訂が行われてきています。
しかし、ハード面では充実しつつありますが、ソフト面、特に教師の負担が激増しており、その問題が学力低下や学校の荒廃につながっている可能性があります。
(2)教師の労働問題
特に大阪府では近年、非正規の講師が増え続け、低い給料によるワーキングプアが顕在化し、教育内容にも影響することが危惧されています。
また、本務教師のサポート役となる兼務教師が減らされ、雑務やクラブ活動の時間に追われて、本来的な教育や、児童・生徒たちとのコミュニケーションの時間が取れなくなるという問題が生じています。
3.大阪府の行政
(1)教育費問題
大阪府の児童・生徒一人当たりの教育費は全国的に見て最下位レベルになっています。
その一因は、経費削減を進める大阪府の政策により、経験年数の少ない教師の採用の増加で人件費が削減されたことが挙げられます。
(2)見逃された問題
教育費も絶対額を見ると他と遜色がなく見えますが、一人当たりに換算するとその実態が見えてきます。
このように、表面上は良好に見えながらも実態はすさんだ内容であり、一般府民には見えずらくしようとする意図が感じられます。
4.提言
(1)教育費の見直し要請
全国最低レベルの教育費を見直し、児童・生徒一人当たりへの費用を十分に確保できるような予算編成を要請します。
(2)非正規や兼務教師等、教育環境の是正要請
教師が良質な教育に専念できるよう、サポート役の兼務教師の増員、経験年数の多い教師の雇用や、非正規の講師を本務教諭として正式採用するよう要請します。
(3)正しい情報の開示要請
府のホームページなどによる情報公開を充実し、表面的ではなく、本質的なデータを解りやすい形で公開することを要請します。